極意など大層なタイトルだが、要は腕の使い方の説明。
工作に関して「力を抜いて」とたびたび申し上げているわけだが、具体的にどうするのが良いのか?
今回はその具体的なところに触れたいと思う。
いきなり答え
腕のこの部分。
ここの力を抜く。この部分に力が入っているとまず失敗する。
この部分は工具をしっかり保持するために力を入れる。
実践してみよう。うまくつかめないと思われる。
慣れないと工具をしっかり持てないはずで、工具の保持は頼りなく思えてしまう。
でも、先程の赤丸の筋肉には力を入れてはいけない。
結果、指先ぐらいにしか力が入らない。それが正解。保持が目的なので指先で充分だ。
うまくできない人は、腕をだらんと下げてみてその状態で工具を持ってみよう。そうすると感覚がつかめる。
作業を行う
ではどうやって作業を行うのか?
肩の力で作業を行う。
これは簡単な理由で、肩の筋肉は腕の筋肉より大きいから。肩の筋肉を使って作業を行うようにすると、持続力が続くし肩こりも起きにくい。
腕の筋力だけで作業すると肩を使わず、肩こりの原因になりやすい。
じゃぁ、なんに使うのか?
肩で作業しようとすると大雑把な動きになるので、赤の部分を使って動きをコントロールする。
肘・手首の関節はコントロールに専念。余計な力を入れるとコントロールできない。柔軟な状態を維持する。
肩を動かして作業。腕全体を使うイメージで。
指先で保持。余計な力を入れなければ、指先の保持で充分。
この使い分けを意識して行うと余計な力が入らず、上達も早い。