このページは模型で使われる主なナイフとノコギリ(ソー)を紹介している。ニッパーにつては以下のページで参照して欲しい。
ナイフ
細かな塗装には必要になるし、工作でもディテールアップを考えた場合、ヤスリと共に必要になってくるのがナイフである。切る以外にもカンナがけというプラの表面を整えるのにも使われる。
交換式
交換式なので砥ぐスキルが必要なく、簡単に新品の切れ味を手に入れられるタイプ。特にメンテナンスの必要が無いので、初心者から上級者まで広く使われている。
デザインナイフ
モデラーと名乗る殆どの方が、メイン使いではなくともお持ちであろうと思われるナイフ。
百均で手に入ることから、入手難易度は低い。
おすすめ度 |
6種の専用刃がありおすすめ
携帯性に優れたけがき針兼用
カッター
最も身近な刃物ベスト3に入りそうな刃物であるカッター。
細工用として刃先30°のカッターなどもあり、最近はいずれも百均で手に入る。
文具で馴染み深いことも手伝い、プラスチックの細工には心もとないという方もいると思うが、川口名人はカッター愛用者でモールド彫りやディテールアップにお使いのようだ。
おすすめ度 |
ステンレスで錆びにくい
細工用刃先30°
非交換式(砥ぐ刃物)
砥石で砥ぐ必要があるタイプ。手軽とは言えないが、このタイプの最大のメリットは自分好みの切れ味を維持できるという点。筆者は以前、健康体の時代にはこのタイプしか使わなかった。
彫刻刀
こちらも知らない方はいらっしゃらないと思われる。
小刀だけでなく、平刀、丸刀なども使われている。主にプラモデル用としてリリースされてるものは平刀・丸刀で小型のものが多い。
また交換式ピンバイスの刃としてリリースされているものもある。
おすすめ度 |
カービングナイフ
元々は肉を切り分けることが目的の小型ナイフのことを指していたらしい。
現在は曲線の刃を持つナイフの総称となっている。
取り回しがよく、手に馴染むことから好んで使用される方もいる。
日本でも肥後守という折りたたみナイフが愛用されてきた歴史があり、細工全般に使われることもある。
おすすめ度 |
特殊ナイフ
プラカッター(P-カッター)
かぎ爪状の刃で、プラスチックを切り出す際の専用ナイフ。
細工するというより、主にプラ板を切り出すケースで使われる。デザインナイフやカッターで同様のことは出来てしまうので無縁の方もいる。
デメリットも有り、切るというより掘って切り出すのでノコギリと同じくロストが生じる。
メリットはノコギリよりは手軽で、定規を使った切り出しが可能なこと。
選択の際は、刃の収納がチューブを被せるだけというものもあり、結構危険なのでそこも考慮したい。
おすすめ度 |
刃の収納がスライド式で便利
キサゲ
主にパーテイングラインを削るカンナがけ専用ナイフ。
金属製の「キサゲ」と名がつくものはデザインナイフよりも切削力があり、段差をなくす作業やプラスチックを薄くするのに向いているようである。
刃の長さが概ね長刀・短刀と2種類あるようであるが、メーカーによりどちらか1種の場合もある。
「キサゲ」という名ではないものの、筆者はセラミック製のデザインナイフタイプのものを所持している。デザインナイフより切削力が穏やかで、ディテールアップ目的の細かい場所のカンナがけに等に使用している。
切削力が穏やかなのでカンナがけが不得意な方でも使用できるのでは?と思う。
おすすめ度 |
セラミック製キサゲとも言える
ノコギリ
カットソーという模型専用小型精密ノコギリ。
厚み、ピッチなどのバリエーションが有り、概ね薄くなるほど扱いづらく、ロストが少ない。
材料の切り出しにもパーツを分解するのにも使う。
プロポーションを直す際パーツ分解したりするには、やはりロストが少ない方が何かと都合が良い場面があり、薄いものが好まれるがその分扱いづらくはなる。
また、工作内容によっては薄ければ良いわけではない場面もあり、複数使い分ける方も多い。
治具(ノコギリのガイド)があると幸せになれることもあるが、治具の使い方を理解しないと、意味がなくなることもしばしば起こる。
1本持っていると便利。
おすすめ度 |
刃厚0.1mm ピッチ0.3
最後に
参考になるかわからないが自分の愛用カッティングツールを以下の記事で紹介している。