GSIクレオスのエントリーモデル。安価なリニアコンプレッサーである。
前提
まず先にお断りさせていただく。
正直言ってなんのためにいつ買ったのか覚えていない…。今回リハビリを開始するにあたり発掘された(笑)。
筆者の持っているプチコン(PS351)は以前のモデルで、バリエーション機PS-351KP Mr.リニアコンプレッサープチコン【クロプチ】と同等機である。
2021年2月現在GSIクレオスのwebに掲載されている「PS352 Mr.リニアコンプレッサー プチコン」とは似て非なるものである可能性がある。
ただし、webに掲載されている内容では全く同じ性能ではある。掲載されていない内容に違いがある可能性がある。
全く同一ではないかもしれないが、参考にはなるだろう。
基本能力
0.05MPa 連続使用30分。
ただし30分タイマーが付いているわけでも、極端に能力が落ちるわけでもない。過負荷になるので故障しやすくなり、メーカー保証外となる。
能力的にHG・MGクラスであれば問題なく、30分の縛りはこまめにオンオフすることで解消する。
集合住宅でも深夜使えるのでは?と思うほど音・振動ともに小さく、プロモデラーにも愛用者が増えている。
0.05MPa 連続使用30分のデメリットとは?
現在は使っていないが、使えなくなったわけではないので、使う場面があれば使用する予定。
ではなぜサブになってしまったのか?
”細吹き”という技法がある。シャドーや迷彩柄など細かく塗っていく。これはエア圧を落とすことで実現する。つまり低いエア圧は小さい面積向きになってしまう。
パーツが小さめのHG・MGクラスなら大丈夫だが、カーモデルのような大きめのパーツがあるキットや台座などは手間がかかってしまう。
極端に例えるなら、”色鉛筆の芯をキンキンに尖らせ、塗り絵を行う”ようなものなのだ。
つまり時間がかかる。
その上30分の時間制限があるのだから、制限時間を超えないよう気にしながら…ということになる。1回や2回なら楽しみながら塗装できるが、頻繁には難しいと言わざるを得ない。
0.5mm吹けない説
プチコンはGSIクレオスのwebにもあるが、「トリガータイプの0.5mmには対応していない」ということなので、公式見解として「トリガータイプの0.5mmはサポート外」と解釈すべきだと思う。
”エア圧の関係から”と公式にもあるように、内圧が低くなってしまうからである。
写真は上が”タミヤ スパーマックス エアーブラシ SX0.5D”でエントリークラスの一般的な0.5mm。
下が”GSIクレオス プロコンBOY PS290 LWA 0.5”、つまりトリガータイプの0.5mmである。
実はついている塗料カップは同じ15cc。SX0.5Dはかなりごついカップに見えるが、PS290 LWA 0.5は小さめのカップに見える。それぐらいトリガータイプは大型で、内圧が下がってしまう。
しかし普通のタイプは0.5でも吹けると言って良いと自分は思う。
写真は、プチコンにタミヤ スパーマックス0.5をつなげて、ガイアカラーEXシルバーを吹いてみたもの。当然吹きっぱなしのもの。鏡面になっている。
筆者としてはこれで充分”吹ける”と言って良いのだが、いかがなものだろうか?
一部の情報では、”0.5のものはトリガーでなくても斑点になってしまう”などのレビューもみかけるが、以上のような理由から筆者は吹けると判断している。
中華製のもので一部吹けないとするレビューもあるのだが、中華製の性能に問題があると同じレビューにあったので、確認していないが筆者はそう解釈させてもらった。
つまり内圧が下がらないタイプであれば十分に吹ける、と言える。心配な場合は GSIクレオス製 PS266 プロコンBOY LWAダブルアクション にすれば問題はない。
またトリガータイプのものでも吹いている、という方までいらっしゃるので構造によっては吹ける機種もあるようだ。問題はエア圧なので、細さより内部的な圧力に吹き出す力があれば吹けるはずである。つまり内部的なエア圧が高めにできているモデルなら吹ける可能性はある。
ただ一応サポート外の行為なので(;´∀`)
同機能の PS352 Mr.リニアコンプレッサー プチコンのページには「 *PS290プロコンBOY LWAトリガータイプダブルアクションには対応しておりません。」とやや表現が異なっているのが興味深い。
ガンダムマーカー吹けない問題
こちらもメーカーサポート外と解釈すべきである。GSIクレオスのwebによれば「エアー圧力:0.1Mpa以上推奨」となっている。
プチコンは0.05Mpaです。
筆者が試してみたところ、エア缶できれいに吹き付けられる事を確認した上で、プチコンに差し替えての実験を行ったが、色によっては塗膜が斑点状になってしまった。
ただし、筆者の場合は普段から頻繁にガンダムマーカーを使っているわけではなく、ガンダムマーカー自体が劣化してしまっている可能性は否めないという条件がついてしまうと付け加えておく。
Youtubeなどでは替芯を使えばきれいに吹けるという趣旨の動画も見かけるのは事実なのだが、あくまでもサポート対象外で自己責任で行うことになる。