アクリジョンは扱いづらいとよく聞くので、自分が実際に吹いている状態を公開。ここに公開したもの以外にもエア圧や被塗物との距離等、様々な要因が快適な塗装には関係するので、あくまでも参考程度に留めていただければありがたい。
なお、アクリジョンの基本的な扱い方はこちらで解説している。
希釈
自分はスペアボトルを使って、1瓶一気に希釈して保存してしまう。アクリジョンはややピーキーな希釈が必要という印象なので、多めの塗料に対して行う方がやりやすいからだ。
基本は1瓶に対して、エアブラシ用希釈剤を0.6~0.8ぐらい。これはメーカー推奨希釈率の範囲だ(推奨希釈率は塗料2に対して希釈剤1~2)。
エア圧弱めなのが好きなので、希釈は気持ち多めという感じで行っている。
そこに標準希釈剤をスポイトで3~4滴。これは標準希釈剤にはリターダーが入っているので、気持ち詰まらぬよう乾燥を遅らせようというおまじない。必要はないかもしれない。
誤解無いようにまとめると
アクリジョン1瓶(に対して)+エアブラシ用薄め液0.6~0.8+標準薄め液3~4滴
これが自分の基準値である。
実際お使いの場合には、エア圧や吹く塗料量などによって、うまく吹けない等があると思われるので参考値にとどめてほしい。
ハンドピース
自分は専用のハンドピースを使用している。
これは溶剤が違う塗料を同じハンドピースで使う時、溶剤が残っていないようによく拭き取り、その上で乾燥を十分に行う必要があるためで、この作業が自分にとってはものすごく面倒くさい。
自分はコンプレッサーを買った時に、セットで付いてきた0.4シングル・アクションが余ったので、それをアクリジョン専用にしている。
アクリジョンをエアブラシで使う場面は、今の所そんなに多くないので現状満足している。
他の塗料と違い、もう一つ用意するもの
アクリジョンをエアブラシで吹くためには、是非とも用意してもらいたいものがもう一つある。用意するものは適当な容器に入れた水。
実践
アクリジョンの吹付けでノズルの詰まりに悩まされる方が多いと聞く。これはアクリジョンを乾燥させないことで回避できる
前項で用意した水を入れた瓶にエアブラシのノズルを突っ込み回避する。自分は使用済みの塗料瓶を使用している。
自分はハンドピースとセットで付いてきたGSIクレオスさんのMr.スタンドを使用しているので、写真のように瓶を置いている。
GSIクレオスさんのスタンドは自社製品のプロスプレーにも対応しているから、塗料瓶やスペアボトルのサイズがすっぽり収まり、こういう使い方も出来るので転倒防止にも役立ち便利だ。
吹付け作業の間、パーツを交換したりハンドピースを置く場面もあると思われるが、その都度ハンドピースのノズルに水を付ける。この一手間でノズルのつまりはほとんど防げると思われる。
ノズルについた水は開始前に、エアで吹き飛ばせばきれいに吹き飛ぶ。
このやり方はGSIクレオス佐藤さんのアクリジョンでのエアブラシの解説にあったもの。自分はこのやり方にしてから、アクリジョンの吹付けでノズル詰まりは経験しなくなった。
アクリジョンのエアブラシ(2時間17分頃)